2012年7月31日火曜日

北海道の生育状況(玉葱編)

更新をサボっておりました慎左衛門です。
こう暑いと畑に行ってもカメラで写真撮影する気にならず、すぐにエアコンの効いた車に戻りたくなりますね。
ということで、昨日も岩見沢に行っていたのですが、写真はなしです。

農家は今時期、小麦仮でバタバタしていますよ。
これからの時期は昼飯時か夜に電話する生活が始まりますね。
だから僕からフツーによるに電話っても出てくださいね。僕は時間の感覚がなくなりつつありますから。
逆に日中のほうがバタバタしていないかもしれませんね。

さて、僕も約ひと月で8,000キロ道内を駆けずり回り、7月末現在の産地の見通しをまとめておきたいと思います。
これは来年の今頃読み返せば、参考になるんじゃないかと思いまして。

1.岩見沢
7月20日ころまでは農家も面積の20-30%くらいを根切りして8月出荷にしようと企んでいる人が多かったのですが、この数日で一気に気持ちが萎えてきているようです。
よって、そこまでの面積は7月31日現在根切りに入っておらず、お盆明けすぐは少ないと予想でき、8月下旬出荷がかなり増えそうな気配を感じます。

で、肝心の収量ですが慎左衛門スコープでは以下を見込んでいます(野村スコープの真似です)
・極早生...3.8基/反
・222...4.2基/反
・2000...3.5基/反
結論としては7月中盤以降から生育が伸び悩んでおり、おそらく勝負有りといった印象です。全体を通して3基後半から3.5基くらいの収量で終わるんじゃないでしょうか?

2.富良野
こちらは岩見沢より一回り大きいといった印象です。
富良野市を中心に極早生の根切りが旺盛のようです。

で、肝心の収量ですが慎左衛門スコープでは以下の予想をしております。
・極早生...4.5基/反
・222...4.2基/反
・2000...4基/反
やはり岩見沢より1割増しくらいの収量があるんじゃないかと予想しています。
トータルの印象としては北見より富良野のほうが「明らかに失敗した圃場」が殆ど感じられませんでした。平均値で勝負といったところでしょうか?

3.北見
北見と一言で言っても温根湯(大雪山のふもと)から湧別/斜里までの広範囲にわたっており、一言では片付けられませんし、僕が視察したエリアなんて「訓子府/北見市/端野/美幌」くらいのもので、全体としての感想ではないことを、前置きしておきます。

訓子府をメインとして近年ないくらいの素晴らしい生育と思います。
ただし、植付け遅れが影響したのか、水焼けによるものか定かではありませんが、中生からの畑で明らかに失敗している圃場が時々見かけられます。
そのあたりを考慮しないといけないんですが、全体としてはやっぱり「豊作」で間違えないと思われます。
僕たちは玉葱の葉っぱの付け根の部分が太い葉でぎっしり詰まっている状態を「パイナップル」とよんだりしますが、まさしくあの状態の圃場が多いです。

ことしは冷夏だった影響か、昨年は北見の海側のエリアが豊作で、訓子府などの山側が不作だったのですが、どうやらことしは7月下旬まで非常に寒い状態だったため、逆転している印象ですね。
先日も雨が降っていますし、現在も20度後半と他の地域に比べ涼しい状況ですので、まず大丈夫かと。。。

で、慎左衛門スコープですが、以下の予想を立てています。
※エリアによって変わると思うので、訓子府限定とします。
・極早生...4.8基/反
・222...4.5基/反
・2000...4.3基/反
おっと!自分で予想して驚きましたが、やっぱり豊作じゃないですか。

他の地域については情報収集しきれていないため割愛しますが、どうやら帯広地区も悪くないようですよ。

僕はすでに全体面積に予想反収を掛けて今年の数量をある程度計算しているのですが、大外れしたら恥ずかしいので、ブログでは伏せておきますね。

次回は、玉葱より更に精密な視察が必要な南瓜編をお届けしたいと思います。

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